RaspberryPiでドライブレコーダ 【RaspberryPiセットアップ】
注文から1週間ほどでModMyPiからRasberryPiが届きました。
RSコンポーネンツは数ヶ月経ってもまだ届かないのに対応に随分差がありますね。
ケースと基板
基板と説明書
基板外観
組み立て完成品
早速RaspberryPiのセットアップをしました。Linuxを動作させ、SSHで他マシンからアクセスできるよう設定し、無線LANでネットワークに接続するところまでを解説します。
1.準備するもの
まず、下記のものを準備しましょう。
・HDMIケーブル
・USBキーボード
・MicroUSB充電ケーブル
・有線LANケーブル
・USB充電器(700mA以上流せるもの)
・無線LANアダプタ(WLI-UC-GNM)
・SDカード(4GB以上のもの)
2.Linuxのセットアップ
物が揃ったら次はRasberryPiにLinuxをセットアップします。SDカードにLinuxイメージをコピーしてSDカードからLinuxをブートするスタイルです。Raspberry用のLinuxディストリビューションが幾つか用意されていますが、今回は最もメジャーなDebian系のディストリビューションRaspbianを使用します。
まず、SDカードにRaspbianをコピーします。
コピーの方法は幾つかあります。Linuxを使っている人は下記のコマンドで一発。
$ wget http://raspbianイメージファイルのアドレス/2013-02-09-wheezy-raspbian.zip
$ sha1sum 2013-02-09-wheezy-raspbian.zip
$ unzip 2013-02-09-wheezy-raspbian.zip
$ sudo dd bs=1M if=2013-02-09-wheezy-raspbian.img of=/dev/sdb
Windowsの方はWin32DiskImagerでimgファイルをそのままSDカードに書き込みます。
SDカードにOSイメージを書き込んだら、HDMIケーブルをモニタに繋ぎ、USBキーボード、有線LANケーブルを接続します。RaspberryPiのSDカードスロットにSDカードを差し込んでRaspberryの電源を入れます。するとモニタに起動画面が表示され、下記設定画面が表示されます。
設定メニューの下記項目を設定します。
・configure_keyboard
[Generic 105-key (Intl) PC]-[Japanese - Japanese (OADG 109A) ] を選択します。
・change_pass
piユーザーのパスワードを設定します。
・change_locale
「ja_JP.UTF-8」を標準に設定します。
・change_timezone
「asia」の中から「tokyo」を選択します。
・ssh
sshサーバーを起動させます。
・boot_behaviour
今回はGUI環境を使わないので「No」とします。
上記設定が終わったら、一度OSをrebootしましょう。
下記コマンドでOSを最新状態にします。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get upgrade
3.無線LANセットアップ
次にRaspberryPiがどこにあっても他マシンからアクセスできるよう無線LANを設定します。SSHでリモートでアクセスすれば不要な配線の引き回し等がなくなります。Webカメラとモーターを付けて無線で画像情報を飛ばす探索ロボットのような応用ができます。
まず、RaspberryのUSBポートに無線LANアダプタを差し込みます。
lsusbコマンドで確認してみると、一応正しく認識されているようです。
root@raspberrypi:/home/pi# lsusb
Bus 001 Device 002: ID 0424:9512 Standard Microsystems Corp.
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 001 Device 003: ID 0424:ec00 Standard Microsystems Corp.
Bus 001 Device 004: ID 0411:01a2 BUFFALO INC. (formerly MelCo., Inc.) WLI-UC-GNM Wireless LAN Adapter [Ralink RT8070]
このままではまだネットワークに接続できていませんので、下記コマンドで無線LANがスキャンできるかどうかを確認します。
pi@raspberrypi ~ $ sudo iwlist wlan0 scan
wlan0 Scan completed :
Cell 01 - Address: 00:24:A5:AE:8C:97
Channel:1
Frequency:2.412 GHz (Channel 1)
Quality=59/70 Signal level=-51 dBm
Encryption key:on
ESSID:"******"
Bit Rates:1 Mb/s; 2 Mb/s; 5.5 Mb/s; 11 Mb/s; 6 Mb/s
9 Mb/s; 12 Mb/s; 18 Mb/s
Bit Rates:24 Mb/s; 36 Mb/s; 48 Mb/s; 54 Mb/s
Mode:Master
Extra:tsf=000000873ef7cd80
Extra: Last beacon: 280ms ago
IE: Unknown: 00084B4F4741484F4D45
IE: Unknown: 010882848B960C121824
IE: Unknown: 030101
IE: IEEE 802.11i/WPA2 Version 1
Group Cipher : CCMP
Pairwise Ciphers (1) : CCMP
Authentication Suites (1) : PSK
............
上記のような出力が確認出来れば無線LANの電波を正しくキャッチできています。
アクセスポイントへの接続は下記コマンドにて実施します。
$ sudo iwconfig wlan0 essid 接続先のSSID key s:接続先のキー
$ sudo dhclient wlan0
ifconfigコマンドでIPアドレスが取得できていれば成功です。有線LANケーブルを抜いて無線IPアドレスにSSHでアクセスできるか確認してみましょう。
pi@raspberrypi ~ $ ifconfig wlan0
wlan0 Link encap:イーサネット ハードウェアアドレス 10:6f:3f:c7:d2:4e
inetアドレス:192.168.**.** ブロードキャスト:192.168.11.255 マスク:255.255.255.0
次回起動した際にも無線LANが自動的に接続できるよう設定します。/etc/network/interfacesの下記の部分を書き換えます。
iface wlan0 inet manual
↓
iface wlan0 inet dhcp
これで次回ブート時に自動的に無線LANのIPアドレスを取得できるようになりました。
4.まとめ
これで設定は終わりです。次回からGPIOやSPI、Webカメラなど周辺機器へのアクセスをやって行きたいと思います。それにしても、これほど気軽にLinuxで遊べるなんて凄いですね!僕が大学時代にZaurusを何台も使って研究していたのが懐かしいです。技術の進歩は凄いですね!
参考文献・HP
RaspberryPi で遊ぼうのこーなー
RPi Easy SD Card Setup
ぱせらんメモ


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